イノシトールと血糖値

イノシトールと血糖値

 イノシトールは、水溶性のビタミン様物質です。ビタミンB群の1種で抗脂質肝ビタミンやビタミンB7と呼ばれていますが、厳密な定義から言うとビタミンからは外れます。一般に、脂肪肝や脱毛予防に効果があるとされており、脂肪やコレステロールの代謝過程においても不可欠な栄養素です。また、パニック障害においても治療効果が確認されています。

 

イノシトールの役割はこれだけに留まらず、糖尿病の治療においても非常に大切な成分です。

 

それは、イノシトールがインスリン代謝サイクル上におけるインスリンメディエーターの機能を果たす重要成分だからです。さらに、高血糖状態が続くと、慢性的にイノシトールが不足してしまうことから、糖尿病性神経障害を併発する可能性が高くなることも報告されています。

 

通常であれば、血液中のイノシトールは尿管細胞から再吸収されて体の一部としてリサイクルされるのですが、尿中ブドウ糖の量が多い場合は、グルコースとの再吸収競合において負けてしまうため、イノシトールが体外に排出されてしまう傾向にあります。(※イノシトールはグルコースと構造が類似しているため)

 

したがって、高血糖の方は、慢性的にイノシトールが不足する状態だと言えます。

 

イノシトールが不足すると、インスリン代謝が正常に機能しない

高血糖状態が継続する

イノシトールが体外へ排泄される

イノシトールが体内で不足する

 

この様に、高血糖とイノシトール不足は、悪循環を辿ることになります。

 

イノシトールは主に小麦製品や果物に多く含まれています。
炭水化物を多く摂取する通常食では、イノシトールを食事から補給することも可能ですが、過度な糖質制限食の場合は、イノシトールを摂取する機会が足りていません。果物を多くとったり、サプリメントで補うなどして、イノシトール不足を補う様にすれば良いでしょう。イノシトールは、通常で250〜500mgが摂取目安とされていますが、高血糖の場合は出来れば倍量以上、大目に摂取したいところです。

 

 

 


 
TOPページ 法則@インスリン抵抗性を改善 法則A 糖の吸収を穏やかにする 法則Bインスリン分泌を促す